コレステロールは、体にとって必要不可欠な存在ですが、多すぎると動脈硬化などの原因となります。悪玉コレステロール(LDL)が増えすぎると活性酸素と反応して、酸化LDLとなって血管を傷つけます。ビタミンEには、LDLを運び出し・・・
{分子栄養学栄養素編:ビタミン}
ビタミンEトコフェロールとトコトリエールの2グループに分類され、それぞれにはα(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)体があります。効力(生物活性)が最も高いものは、天然型αトコフェロールであるため、ビタミンEと言えばαトコフェロールのことを指すのが一般的です。
優れた抗酸化作用をもつ脂溶性ビタミンで、体内の脂質を酸化から守り、細胞膜や生体膜を活性酸素から守ってくれる栄養素です。この効果により動脈硬化・心筋梗塞・脳卒中の予防、心臓や脳血管などに起因する様々な生活習慣病を予防します。『若返りビタミン』と呼ばれるほか、生殖・出産に関係の深いビタミンでもあります。「トコフェロール」には、ギリシャ語で「子供を授かる」という意味があります。医療現場では、血管拡張剤などとして利用されています。
■アンチエイジングでガン予防からだを構成する細胞は、不飽和脂肪酸と呼ばれる細胞膜によって覆われています。からだの「サビ」ともいえる有害な過酸化脂質は、細胞膜を破壊しビタミンや酵素の働きを邪魔します。これが老化の進行やガンの誘発などの原因となるのです。細胞膜に待機しているビタミンEは、いち早く活性酸素に電子を渡して安定化させる不飽和脂肪酸への影響を未然に防ぐと共に、自分は反応性の穏やかなビタミンEラジカルへと変化して、その活性を失います。
■血液の「ねばねば」をシャットアウト!コレステロールは、体にとって必要不可欠な存在ですが、多すぎると動脈硬化などの原因となります。悪玉コレステロール(LDL)が増えすぎると活性酸素と反応して、酸化LDLとなって血管を傷つけます。ビタミンEには、LDLを運び出して血管中をきれいにしてくれる善玉コレステロール(HDL)を増やし、コレステロールの減少、動脈硬化の予防につなげます。また自律神経に働きかけることで、抹消血管を広げて血行を促進するので、冷え性・肩凝り・頭痛・しもやけ、腰痛など血行不良による症状の緩和が期待できるでしょう。
■お肌のシミ・シワさようなら。血流を良くする働きでもって皮膚の新陳代謝を高め、表皮下のメラニン色素のターンバックを促進させます。そしてシミやソバカスを防ぎ、肌の潤いや張りを保つので美肌効果が期待できます。また、紫外線に対する抵抗力をつけて日焼けから肌を守る働きがあることから、化粧品などにも利用されています。
■ホルモンバランスを整える女性に心強いビタミンビタミンEは、副腎や卵巣などに高濃度で含まれていて、直接男性ホルモンや女性ホルモンなどのステロイドホルモンの代謝にも関わっています。脳下垂体に働きかけてホルモン分泌を促進し、月経前のイライラや生理痛・生理不順・の改善に役立つほか、最近では閉経後起きる更年期障害や不妊の治療での利用されているほか、男性でも、精子の数が増やされ活性化するなどの効果が報告されています。
【1日当たりの摂取量】男性で10mg、女性8mg(許容上限摂取量600mg)
【過剰症】脂溶性なので体内に蓄積されますが上限値が高いので、通常の食事でオーバーすることはありません。
大量に摂取すると血液が固まりにくくなって出血の危険性が高まることから、抗凝固薬(特にワーファリン)を服用している人は注意が必要です。
未熟児では、網膜症のリスクを軽減するために大量のビタミンEが投与されます。
メグビー
http://www.megv.co.jp/web.php?p=kouza1e&tpl=vitamine より転載しました。
*↑ニュースで見かけたので、メガビタミン主義のタマちゃんは心配になって、メグビーさんに色々調べて貰いました。結論:問題無しでした♪
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