宇宙に大量にあると考えられている正体不明の「暗黒物質」が、実際に存在する可能性を示す痕跡を、欧米やアジアの国際研究グループが初めて見つけた。
現在の宇宙論では、暗黒物質は宇宙の成分の4分の1を占めるとされる。ただ光などの手がかりを出さないため確認が難しく、その存在は宇宙最大の謎の一つである。
MITのサミュエル・ティンを代表とするグループは、国際宇宙ステーションに取り付けたアルファ磁気分光器という装置を使い、電子と逆のプラスの電気を帯びた陽電子を観測した。陽電子は、暗黒物質同士がぶつかって消滅する際に飛び出すと考えられている。
欧州宇宙機関は、2009年に打ち上げたプランク宇宙望遠鏡で、宇宙全体に広がるマイクロ波という電波をこれまでより正確に調べた結果、宇宙の年齢が138.2億歳で、これまで考えられていたより約0.5億歳、年を取っていたと発表した。
宇宙の温度分布も詳しく調べ、温度の低いコールドスポットがあるなど、非対称であることを突き止めた。宇宙に広く存在し、見ることはできないが重さがある「暗黒物質」の宇宙全体の物質における割合は、これまでの観測結果の約23%より多い約27%とわかった。

上の図は。重力場と暗黒エネルギー場のイメージ図です。下の緑の格子が重力場で、上の紫の格子が暗黒エネルギー場を表します。重力場は重力のある天体(こ の図では銀河系)がある場所で大きな変化(重力場の湾曲)がありますが、暗黒エネルギーは重力のある天体とは無関係に一様である様子を表しています。
セントアンドリュース大学の重力SUPAセンターのチャオ率いるヨーロッパの天文学者チームが、RAS国立天文学会において、衝撃的な新しい理論を発表しました。
彼らの理論では、天の川銀河とアンドロメダ銀河が約100億年前に衝突し、重力に対する理解が基本的に間違っていることが示唆されました。 驚くべきことに、2つの銀河と、人工衛星によって観測された結果によってこの事をはっきりと説明できるようです。
2009年に、チャオは「暗黒物質」と銀河で観測されている星とガスとの質量との間に予想外の関係があることを発見しました。重力に対する我々の認識に革 命をもたらす可能性があることを、このチームは見つけています。チャオは、未知の力が暗黒物質に作用していることを示唆しました。
チー ムは、暗黒物質と観測されている物質の間の相互作用は、以前に考えられていたことよりも重要で、そしてより複雑であり、暗黒物質が存在しないかもしれない という推測が成り立ちます。そして、銀河系内の星の異常な運動が、銀河系外スケールでは重力の変更による運動としての可能性が考えられます。
暗黒物質は、観測されている物質がどのように分布しているかをすでにわかっているようで、暗黒ハローの特徴的半径と観測されている物質との重力が常に同じ になるように、星々は互いに協調しているようです。そして、とても驚くべきことに、各々の銀河の個々の歴史が、観測されている物質と暗黒物質とのバランス に強く依存しているようにもみられます。
データが明らかにしたパターンは非常に奇妙です。それは反重力「第五の力」が、銀河の年齢、形そして大きさにかかわりなく、すべての銀河系に同じ指紋を残して、見えざる手で暗黒物質を支配しているかのようです。
このような力は、宇宙の加速膨張を支配しているとする「暗黒エネルギー」に対しての大きな謎を解決するかもしれません。上の書いたいるような「斬新的な解 釈」とは、1687年にアイザック・ニュートンによって、また1916年にアルバート・アインシュタインの一般相対性理論によって洗練されてきた重力に関 する法則の「改訂(変更)」です。また、アインシュタインは彼の方程式の宇宙項を取り去るかどうかについて、完全には決めてはいませんでした。
「我々は、変更された重力の法則で我々の観測を説明するなら、仮想的な暗黒物質の効果的な影響は、観測されている物質の分布に関連した力との入替えだけで完全に意味をなします」と、Famaey博士は言っています。
新しい研究の内容は、宇宙の膨張について最も広く支持され、科学的な理論の歴史をいくらか変えることができます。「この不可解な観測結果を理解すること は、多分、銀河とその構造の形成の扉を開ける鍵となるでしょう。」と、リード研究者ギアンフランコ・ジェンティーレ博士はいっています。
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