「がん」とは、悪性腫瘍の総称で、塊を作り腫瘍血管構造のあるものを「癌」、塊を作らないものを「がん」とよぶ。
治るがん(精巣腫瘍、絨毛癌、悪性リンパ腫、急性白血病)なら標準治療を受けましょう、進行していてもかなりの確率で治ります。不勉強な医者の中には、副作用が怖くて、
へんてこな薬を使うことがあるので要注意、治癒率が低下します。
それ以外の癌なら、転移があるのか否かを確認します。転移がなければ、半年から一年間様子をみます。転移する能力のある癌(一つの細胞の複数の遺伝子が 変異して、転移能力を獲得する)は、癌発生後早期に転移していて、数年すると、大きくなり転移巣がみえてきます(0.5~1cmm大になる)。「転移しな いうちに手術しましょう」と誘う医者は、基礎腫瘍学すら知らない、バカな専門医です。様子をみて転移が現われなかったら、
転移しない癌です。その場合、その後も転移することはありません。万が一、癌の塊による症状がでれば、そこだけ治してもらえばよいのです。
転移があれば、残念ながら寿命です。残された時間を有意義にすごされるのがベストと思います。手術は無駄、転移巣を切除するなど愚の骨頂。点滴による抗 癌剤治療を受けても、最も抗癌剤が効く「小細胞性肺癌や大腸癌」で延命効果は、最長 2~3ヶ月。癌はやさしい病気です、たくさん時間を残してくれます。痛むことはめったにありませんが、もし痛めばそれを取ることは簡単です。「死」とは熟 睡すること、邪悪なものではありません。生を謳歌してください。
藁をもつかむ患者から、
詐欺まがい から
悪質な詐欺ま で、あの手この手で治療に誘導されます。そこは、リテラシ―を発揮するしかありません。それができない方は、死ぬまで苦しみ、大枚を巻き上げられ、周囲の 悲しみを助長する。また、自分だけが特別と錯覚した自己顕示欲の強い輩は、闘病記を出版したり、発信して、被害者を多くする。
リー湘南クリニック leeshonan@gmail.com 拙著「
癌患者を救いたい PSA検診のウソ」(
正誤表)(2008年7月の記事、校正、加筆)
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