欧米型の証明医療を実践されている
『リー湘南クリニック』李漢栄(医学博士)さんのブログ、
『院長ブログ・異端医師の独り言』より、転載させて貰います。科学が好きだと云うリーさんが、淡々と綴るこのブログは第一級の資料で、貴重な存在です。
貼り付け、開始。
☆☆『癌患者を救いたい―PSA検診のウソ 李 漢栄著 』 アマゾンで好評販売中2009年06月30日
☆★★盗作・盗用王国日本 医者になって 2年目、聖路加病院出張を終え、初めての「主治医」が 26才新婚「コヤクマル ヒロコ」さん、転移性の絨毛癌(胎盤の癌、転移しても高率に治る)。
近医で妊娠と誤診され、癌が進行してから北里大学病院・産婦人科に入院。小腸転移が見つかり外科へ転科、腸切除術を受ける。今度は腎転移が見つかり泌尿器科へ転科。内田医局長(癌が専門、現・東海大学医学部・教授)が、どうせ治らないと踏んで、新米医師、僕を主治医にあてた。
治療歴を総括したら、何の化学療法も受けていない。早速、MTX(メソトレキセート)を中心とした標準治療を開始、腫瘍マーカー(HCG)はぐんぐん下がったが、途中で効かなくなった。図書館で調べると、MTX耐性の絨毛癌には シスプラチンが有効であることを知った。この新薬、物凄い嘔吐をもたらす。観るに見かねて調べると、Methylprednisolone(MPL)というステロイド剤がシスプラチンの嘔吐に有効であることを知った。治癒を信じ懸命に治療したが、7ヵ月後に他界された。
コヤクマルさんが他界された時、学生論文でお世話になった遠藤先生に「りー、泣くな」と叱られた。「???」。

当時は気づかなかったが、大学病院の各科「癌専門を謳う」スタッフ、誰一人も標準治療をご存知なかった。コヤクマルさんの治療経過を日本語論文にまとめたが、かかる癌にシスプラチンを使用したのも、MPLが制吐作用を有することを示したのも、医者 2年目の僕が日本初だった*。
その他に日本/世界初の論文は、腎盂の平たい癌に対して、腎尿管全摘せず外来で治療できますという内容**。北里研究所病院時代(1990~1996 年)、後輩・入江に命じ日本語で論文にした。
元部長・門脇や現・部長・入江啓らは、僕が開業した後、この論文の英訳を、僕の名前を載せずに一流誌の論文にしていた。門脇は部長だったので、お情けで論文に名を連ねてあげ、入江は全部僕の口上通りに論文を書いたにもかかわらず、自分らの手柄にした、あきれた。彼らは英語を解さないが、英文にしてくれる業者がある。
1990年の秋、現・岩手医大・泌尿器科・藤岡知明教授(聖路加時代の先輩)に請われ、岩手まで講演に出かけたことがある。僕が考案し一流誌に載せ、世界中から絶賛された「血管新生の定量」に関する論文***を、あろうことか彼は盗用した。
あと日本初は、学生医学論文「生命表分析による移植腎生着率の検討、1980年」のデータだけ書き換えたバージョンをどこかの医学誌で目にした。
盗作・盗用、オリジナリティーを尊ぶ欧米では、想像すら及ばない行為なのです。* 抗癌剤化学療法時における MPLの併用 その制嘔作用、癌と化学療法 10:1466、1983
** 上部尿路上皮内癌に対して尿管ステントカテーテルを留置した BCG膀胱内注入療法 臨床泌尿器科 49:149、1995
***Cortisone inhibition of tumor angiogenesis measured by a quantitative colorimetric assay in mice CCP 26:461、1990
リー湘南クリニック leeshonan@gmail.com (2007年4月の記事、校正)
2009年06月29日
☆☆★ゼクトリ ご存じないですよね 関取ではありません。業界用語で「ゼク取り」、ゼクは「ゼクチオン」、ドイツ語で「解剖」のこと。コヤクマルさんが 1981年 10月に息を引き取り、息つく暇もなく遠藤准教授が「りー、ゼク取って来い」。泣き崩れているご主人に「遺体の病理解剖」をお願いする。
何故? 医学の進歩のためだそうだ。バカの一つ覚え、どこへ行っても「ゼク取り」「ゼク取り」「ゼク取り」。近代医学の黎明期なら、生前の症状と死後の解剖所見を照らし合わせれば、医学の発展に貢献する。医者の不勉強のために、転移性絨毛癌で命を落とされた「コヤクマル・ヒロコ」さんを解剖して一体何が分かるのか。
これまで僕の中で例外は、北里研究所病院時代(1990~96年)、転移性精巣腫瘍・患者の肺炎の原因が分からなかった。死後、ご遺族にお願いして病理解剖すると、すさまじい「間質性肺炎」、肺がカチカチになっていた。
早期に、ブレオマイシンによる「間質性肺炎」と診断し、薬剤を中止すれば助かった可能性がある。呼吸器専門医の鈴木幸男先生(北里研究所病院・内科部長)に依頼したら、まず「大葉性肺炎」と診断、大量の抗生物質投与。次に「癌性リンパ管炎」と診断、間質性肺炎の可能性を問うたが、答えられない。間質性肺炎の早期診断法は唯一、「バリバリ」という呼吸音(ベルクロ・ラ音という)の聴取。後にバイト先でかかる患者を経験したが、聴診さえすれば誰にでも簡単に診断できる。
日本では、病院外での「病死」には、かなりの確率で犯罪性があるそうだ。しかし、おざなりの検視で、解剖されることはまれ。オランダでは全例が解剖される。
リー湘南クリニック (2007年4月の記事、校正、加筆)
貼り付け終り。
- 関連記事
-
貼り付け開始
「抗ガン剤で殺される!」船瀬俊介氏(動画)。「抗ガン剤は大変な猛毒物です、ガンを治せないのは常識です」厚労省技官
http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/247.html
投稿者 明るい憂国の士 日時 2010 年 3 月 09 日 22:03:37: qr553ZDJ.dzsc
●「抗ガン剤で殺される!」船瀬俊介 氏WF2006年3月講演 ダイジェスト版(you-tube動画)
http://www.youtube.com/watch?v=ov4fYavwX0s
●この動画を新しいウィンドウで見る「メタボの暴走」船瀬俊介氏ワールド・フォーラム2008年6月(you-tube動画)
http://www.youtube.com/watch?v=svKH1zA2HF4
───────────────────────────────────
“ガン治療”で毎年27万人殺されている。戦後1,500万人超が犠牲…現代版“悪魔の飽食”(画像)
http://www.yumetairiku.co.jp/include/imageout2.php?f=/shopping/the_earth/12/funase_shunsuke.jpg&w=800
●「ガンは治せない」厚労省技官〕
「……抗ガン剤で殺される」
こう聞くと、ほとんどのひとが「まきか?」と絶句する。
「ガン治療で毎年27万人が“殺されている”」と言えば、相手は呆然として声を無くす。『そんな、オーバーな……」困惑した哀情。
わたしも現代のガン治療の実態を知るまでは,そうであった。
考えが180度一変したのは「抗ガン刺で殺される」(花伝社)という一冊を書いてから。執筆にあたり、まず厚労省に電話で直撃取材を試みた。
「抗ガン剤って、ガンを治すのですか?」
電話Uに出た○○技官は「抗ガン剤がガンを治せないのは常識です」と平然と言った。さらに「抗ガン剤って,毒性があると聞いたのですが」と問えば「大変な猛毒物です…」びっくりして『治せないガン愚者に、猛毒を打ったら、その毒で死んでしまうでしょうでしよう!と言えば「そんな方が大勢いらっしゃる」としんみり。わが耳を疑うとこのこと。
さらに「抗ガン剤は、発ガン性があるとか?」と尋ねれば「大変な発ガン物質です」船瀬敏介