第一級資料の宝庫、
リー湘南クリニック院長ブログ『異端医師の独り言』さんより転載貼り付けます。貼り付け開始。
2010年05月24日
★ 診たくない患者(GOMER) ロチェスター大学赴任、一年目(1985~1986年)、同期生の Bob Gravesは、造語作りが趣味で一句こさえると、僕の部屋にやってきた。
例えば、「Sweat box」、むさくるしい部屋といった感じ。「スピード・バンプとかけて、痔のホモととく」、アメリカでは、モール(大ショッピングセンター)や病院の駐車場へ向かう路はところどころ薄いかまぼこ状に盛り上がっている。車がスピードをあげて通過すると車の腹がバンプに擦りつけられる。
「インド人はなぜ、眉間が赤いか知っているか?」「Get Away(あっち行け)とみんなが、指で押すからだよ」(今では、ジョークになりませんが)。それらの中で、医学部中にひろまったのが、 GOMER(GET OUT OF MY EMERGENCY Room)、「とっとと失せろ、二度と診たくない患者」を指す隠語。
ところで医師一年目(1980年)、聖路加病院に赴任すると、岡本重禮部長から、外来での心構えとして「リー君、患者とは喧嘩するなよ。患者は弱い立場なんだから」と訓示いただいた。それから 2週間後、部長が外来でアメリカ人牧師と殴り合いの喧嘩を始めたのには、笑いましたね。
リー湘南クリニックを立ち上げ(2003年)、何がストレスかというと、意外に感じられるかもしれませんが「新患」なのですよ。うちは、経営の基盤、検診を放棄しましたから、開院当初、頼りになったのは前クリニック(1997~2002年、雇われ院長だった)からの患者さんです。
集客のため、インターネット、電話帳広告、そして消火栓広告をはじめました。集客効果の高い媒体を知るため、新患さんには「何でこの病院を知りましたか」とアンケートをとります。
GOMERが最も多いのは、英語通訳サービスで当院を知った「来日したてのアメリカ人」。ここが日本で、医療システムが違うことを理解できない上、医者を聖人だと思っている。お引取り願おうとすると、時間が無いのに文句をまくしたてる。
次に GOMERが多いのは、通りすがりの新患や電話帳で知った患者、うちの方針を理解できない輩が混じる。教養の無い患者は診たくないので、他の病院を薦めることもしばしば。
2007年、バカを通り越した二十歳代の男性患者に遭遇しました、いくら言っても失せないので、警官を呼ぶ羽目になりましたよ。
逆に、有難い患者さんは HPを観て来院される方、さらに有難い患者様様は、愛人・友人・家族の紹介、そしてこのブログを読んで来られる方です。2007年 2月頃から HP・ブログの患者さんが激増し、お陰さまで精神的にも経済的にも楽になりましたです。
リー湘南クリニック (2007年12月の記事、校正)
貼り付け終り。
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