初月無料で読む副業にはお金を稼ぐ以上の効果があるこんにちは。俣野成敏です。本日は、「アジア統括社長から学ぶ“スキルアップ”と“副業術”」特集をお送りします。
副業というと、依然、世間では「家計の足しにするために行うもの」というイメージがあるように感じます。しかし実は、副業にはお金を稼ぐだけではない、もっと別の使い方があることをご存じでしょうか。
本日も、スペシャルゲストをお呼びしております。米国カリフォルニア州に拠点を置くクラウド型ネットワークセキュリティの最大手・ゼットスケーラーにてアジア全体を統括する代表取締役を務める金田博之さんです。
金田さんはなぜ、多忙の身で副業をされているのでしょうか。ここまで上り詰めた経緯と合わせて、詳しくお伺いしていきたいと思います(本特集は、会話形式でお送りします)。
プロフィール:金田博之氏(かねだ ひろゆき) 1975年山口県下関市生まれ。1998年、SAPジャパンに新卒で入社。30歳からマネジメントを務め、7年連続グローバル・トップタレントに選出。仏ビジネススクールINSEAD(欧州経営大学院)のエグゼクティブMBA卒業。2014年、ミスミグループでGMとしてグローバルDX新規事業を推進した後、 AI/チャットサービスを提供するライブパーソン代表取締役に就任。2020年12月、米国カリフォルニア州を拠点とするクラウド型ネットワークセキュリティーの最大手、ゼットスケーラーにて日本を含むアジア全体を統括する代表取締役に就任。『仕事に才能はいらない』(かんき出版)、『初速思考』(日本実業出版社)など、著書多数。ブログやYouTubeでグローバルレベルでの仕事のノウハウを情報発信。
金田博之公式ブログ、メルマガ『
金田博之のMBA実践メルマガ~ゼットスケーラー日本・アジア代表が動画と教材で教える経営フレームワークのすべて』
※本記事は、金田さんへの取材をもとに、筆者(俣野)が適宜内容を補って執筆しています。
FAX番だった新入社員が、どうやってアジア統括社長になったのか?俣野:副業の話をお聞きする前に、まずサラリーマンの読者が、もっとも金田さんにお聞きしたいのは「どうやって今の地位に上り詰めたか?」ということなのではないかと思います。
金田:私は、経営者一族の出身ではありません。ごく普通のサラリーマンの家庭で育ちました。学生時代も、自分なりに努力はしてきたつもりですが、他の人と比べて、特別変わったところはなかったと思います。
俣野:社会人になって、何か大きく変わるキッカケがあったのでしょうか。
金田:大学を卒業後、外資系企業に就職しました。華やかに活躍する自分を想像していました。
ところが、私の最初の業務は、FAX当番という地味な仕事でした。自社が主催しているイベントやセミナーの申込書がFAXで届くので、それを仕分けるというものです。
私は、来る日も来る日もFAXを処理し続けました。単調な仕事に、心が折れそうでした。
半年ほど過ぎたある日、いつものようにFAXを処理していると、ある会社の申込書が目にとまりました。それは数日前、先輩が「なかなかアポが取れない」とこぼしていた会社でした。
私が先輩にこのことを伝えると、先輩はすぐに先方と連絡を取り、つながることができたと喜んでくれました。
「自分の仕事は無駄じゃない」。そう気づいた私は、以来「自分の仕事を通じて、どうしたら周りの人の役に立てるか?」とずっと考えてきました。
これが、私の仕事の原点です。
俣野:現在は、グローバル企業でアジア統括社長をしていらっしゃいますが、どのような仕事でしょうか。
金田:弊社ゼットスケーラーは現在、日本とアジア全体で事業を展開しています。私は、シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム…と、どの国でどのように事業を展開していくのが望ましいのか、各国にいる社長と連携しながら、検討を重ねています。
俣野:FAX当番とは、次元が違う話ですね。
金田:でも、本質は同じだと思っています。
自分の仕事をどう捉えるか金田:要は、自分の仕事をどう捉えるかです。
たとえば、ここに2人のレンガ職人がいたとします。1人は、自分のことを「ただのレンガ職人」と考えて毎日、レンガをつくっていた。
ところが、もう1人は「私のつくったレンガで、多くの人が家を建て、建物をつくるための資材として使っている。1個たりともおろそかにはできない」と考えてレンガをつくっていた。
「あなただったら、どちらのレンガ職人からレンガを買いたいですか?」という話です。
俣野:想いが行動の差となって表れるということですね。
金田:はい。社員、アルバイト、管理職、社長…どのような形態で働いていようとも、基本は同じだと思います。
本業だろうと、副業だろうと、それは変わりません。
「生活費が足りない」「だから副業」では消耗する俣野:世間で副業が注目されるようになってきた背景として、「サラリーマンだけでは生活が苦しくなってきている」という現実があるのだと思います。
日本ではこの30年間、給料がほぼ横ばいに推移している一方、税金や社会保障費などは、じわじわと上昇を続けています。特に最近は原料高騰や円安などの影響により、生活コストが跳ね上がっています。
生活費が足りない人たちにとっては、「『どうしたら周りの人の役に立てるか?』などと悠長なことは言っていられない」のが本心ではないでしょうか。
金田:確かにその通りだと思います。とはいえ、ものごとは長期的な目線から検討する必要があると考えます。
単に「お金が足りないから副業で補填する」だけでは、いずれ消耗してしまうような気がしてなりません。
俣野:何個もアルバイトを掛け持ちしたり、休みの日に個人宅配の配達員をしたりしていれば、疲労が蓄積されていきますからね。
金田:本来、副業はしないに越したことはないですから、それを考えるのには理由があるのだと思います。
ただ、突っ走る前に「そもそも、なぜ自分はお金儲けをしたいのか?」という本質に目を向けていただきたいのです。
今、サラリーマンをやっているだけでも大変なのに、さらに副業をしようとしている理由は何なのか?と自問してみてください。「生活費が足りない」という理由の、さらにその先です。
おそらく自分にとって大事なものを守りたいからなのではないでしょうか。だとしたら、自分が消耗してしまったら、それができなくなるとは思いませんか。
副業でスキルアップをすれば本業はさらに稼げる金田:本業・副業に関わらず、仕事をするということは、必ず相手がいます。誰かのために働き、対価を得るのが仕事です。
自分は、大切なものを守るために仕事をしている。それは実は、相手も同じです。相手も、自分の大切なものを守るために、あなたに仕事を依頼しているのです。
先ほどの、レンガ職人の話を思い出してください。
たとえば、副業で家にある古着をオークションサイトで売ろうと考えたとしましょう。ただ、不要な服を売るだけでは、売り物がなくなってしまえば終わりです。
でも、この副業に意味を見出したとすればどうでしょうか。
自分は、服を売ってお金を得る。相手は、お金を払って服を買う。
相手がその服を買ったのは、自分で着るためかもしれないし、もしかしたら子供や年老いた親に代わって服を買っているのかもしれない。
ただの古着も、相手の喜ぶ顔が見えれば、それはただの服ではなくなります。「どうしたら、もっとお客さんに喜んでもらえるだろう?」と考えれば、課題が見えてきます。
「新しい仕入れ先を開拓するべきか?」「もっと販売スキルを高めるべきか?」等々。こうして培ったスキルは、本業でも必ず役に立ちます。
俣野:本業と副業の相乗効果ですね。
金田:はい。相乗効果によって、本業の収入を増やすという方法が、もっとも現実的だと思います。私自身、相乗効果のパワーを実感しています。
アジア統括社長が行っている“副業”とは?
俣野:現在、金田さんが行っている副業は、出版・コミュニティ運営・講演活動などだと思いますが、そもそも副業を始めたキッカケとは何でしょうか。
金田:29歳の時に――
(続きはご購読ください。初月無料です)
有料メルマガ読者特典!オンラインセミナー何度でも「無料」受講
有料メルマガ『俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編』のテーマは、「マネーリテラシー」と「ビジネス」の向上です。世間では、「マネー」と「ビジネス」は別ジャンルで語られることが多いですが、マネーとはビジネスを通じてもたらされるのが一般的です。マネーリテラシーが向上すれば、あなたのビジネスにも好影響を与えますし、逆もまた然りです。
1人で副業を始めようと、仲間と一緒にプロジェクトを立ち上げようと、望む自由を手にするためには、自ら動的に行動し、今、目の前にある現実を少しずつ、自分の理想へと近づける作業が必要になります。当メルマガでは、そのための方法や考え方をお伝えしていきます。
さらに、メルマガの理解を深めるための特典をご用意しました。
有料メルマガ読者は、俣野成敏の公式HPに記載のある自社開催セミナーを何回でも無料でご受講いただけます。各セミナーは、私がこれまでビジネスオーナーや投資家として培ってきたエッセンスが詰まった内容です。
●俣野成敏公式HP「セミナー情報」
https://www.matano.asia/seminar/
ご用意しているセミナーを何度でもご受講いただくことで、ぜひそれらのノウハウをあなたのものにしていただければと思います。
(ご購読はコチラから。初月無料です)