貼りつけ開始
https://karapaia.com/archives/52312099.html 80人以上のチームが、3~4年以上の歳月をかけ、120万匹のジョロウグモを集めて、それが吐き出す糸で世にも珍しいマントを作った。
蜘蛛の糸からなにかを作るという話は、世界中の文化の中に登場する。ナバホ族の民間伝承から、ギリシャ神話まで、クモに関する描写は、何世紀にもわたって記録されてきたが、伝説の域を出なかった。
だが2009年、ふたりのデザイナーがこの伝説を実際によみがえらせた。マダガスカルのジョロウグモの金色を帯びた糸を100%使って、一枚のケープドレスを作ったのだ。
とてもしなやかで軽い蜘蛛の糸のドレス
まるで、おとぎ話のようだが、蜘蛛の糸でできたマントは確かに存在する。
2009年に作られた、大きさが300センチ×120センチのケープドレスは、最初にアメリカ自然史博物館で展示され、2012年1月から6月まで、ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館で公開された。
王族がまとうローブにヒントを得たこのマントは、サイモン・ピアーズとニコラス・ゴドレイの発案で、そのあまりの軽さに、ふたりはこのマントを透明マントと呼んだ。
マント制作の模様は、博物館が撮影した動画におさめられているが、その中で、制作者たちはこのような試みは、狂気の沙汰だと言っている。
How was it made? Golden spider silk どのように作られたのか?
このプロジェクト全体は、とても手がかかる。糸を集める者、糸を紡ぐ者、織り手、刺繍を施す者と、たくさんの人手が必要だ。
マダガスカルの高地で、メスのジョロウグモを生け捕りにして飼育し、5分間で30メートル近い糸を出させ、それから野生に戻した。
このクモの糸マントは、19世紀後半にマダガスカルでクモの研究をしていた、フランス人宣教師ヤコブ・ポール・カンブエの話からヒントを得ている。
カンブエは、蜘蛛を傷つけることなく、24匹から同時に糸を採取できる小型の手動機械を作った。この機械の設計は、今回のドレスの制作者たちが再現した。
Godley and Peers Spider Silk textiles ドレスを作るのに使われた糸は、ジョロウグモが出した糸から手作業で紡いだものだ。
「
ジョロウグモ」は、シルバーグレーや深紫色の体に、茶や黒に黄色の縞模様の脚をもつ大型のクモ。
糸は、クモの腹部にある糸を出す突起に触れると出てくる。その糸を人間の指にくっつけて引っ張り、それを木の錘(つむ)に巻きつけて撚りをかけ、人間のための糸にする。クモの糸は柔らかく軽く、非常に強いそうだ。
Simon Peers and Nicholas Godley discuss Golden Spider Silk written by konohazuku / edited by / parumoあわせて読みたい
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貼り付終わり、
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