貼りつけ開始
https://karapaia.com/archives/52312018.html 南アメリカ大陸には不思議な木が存在する。フトモモ科の常緑高木「ジャボチカバ」は、幹に直接果実が生えてくるのだ。
濃い紫色で、「巨峰」サイズのその実は、実際にぶどうに似た味をしているそうで、甘酸っぱくておいしくて栄養価も高いという。
幹に実がなる不思議な木「ジャボチカバ」
ブラジル、アルゼンチン、パラグアイなど、南米大陸が原産のジャボチカバ(Jabuticaba)の木は、ぶどうのような濃い紫色のおいしい果実を実らせる。だがその実らせ方が独特だ。
幹に直接白い花が咲き、それが直径3~4cmほどの大きな実となる。実の中には種が4つ含まれている。幹に大量の実がなっている様は圧巻だ。
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なぜこのような不思議な実のつけ方をしているのか?
一説によると、木の高いところや枝の先に登れない動物が食べやすいようするためだという。実を食べた動物が親木から離れた場所に移動し、フンに含まれた種が遠くで芽を出すことができるというわけだ。
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ジャボチカバの実はとてもおいしくて栄養価の高いフルーツとして現地では食用されている。糖度は16~20度と高く、酸味もある。
ブドウとライチ、ブルーベリーを合わせたような味だそうで、生食はもちろん、ジャムやゼリー、ジュースや発酵させてお酒として使用される。
収穫方法も簡単で、幹からごそっとこそぎ落とすだけだ。
日持ちがしないので生で食べるなら収穫したその日がおすすめ。次の日には味が落ちてしまうという。だが、冷凍で1か月の保存が可能だそうだ。
果実にはビタミンCやカリウム、タンニンやシアニンを多く含むため健康効果も期待できるという。
ブラジルでは乾燥した果皮を煎じて喀血、喘息、下痢、扁桃腺肥大の治療薬として伝統的に使われているという。
ジャボチカバは春から秋に数回実をつける。幹が太くなると収穫量が増大する。ブラジルでは一度植えれば孫の代まで収穫できるといわれているそうだ。
鉢植えでもよく結実し、耐寒性も強いのでカリブ海諸国や、アメリカ、カリフォルニア州、日本の、沖縄県や鹿児島県などで少量が栽培されているという。
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楽天などでも苗木が販売されているので、興味のある人は育ててみるといいかもしれない。
追記:(2022/04/23)本文を一部訂正して再送します。
貼り付終わり、
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