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コロナに感染しやすい動物の種類 / Pixabay
新型コロナウイルスの厄介な点の1つは、さまざまな動物に感染する力があることだ。だが、どの種も一様に危険にさらされるわけではなく、感染のしやすさには違いがある。
カリフォルニア大学デービス校(アメリカ)の研究グループは、鳥・魚・両生類・は虫類・ほにゅう類などの脊椎動物410種のゲノムを調べ、新型コロナウイルスに感染しやすいと考えられる動物を明らかにしている。
感染リスクが一番高いのは霊長類
この研究によると、新型コロナに一番感染しやすいのは、私たち霊長類だ。人間も含まれており、また気がかりなことにニシローランドゴリラ、チンパンジー、ボノボといった絶滅危惧種もいる。
そこまでリスキーではないが、やはり感染しやすい種として、オジロジカ、モンゴルキヌゲネズミ、オオアリクイといった陸生種のほか、ハンドウイルカのような海洋生物も挙げられている。
以下が表にまとめたものだ。

image by:Matt Verdolivo/UC Davis
タンパク質受容体で感染のしやすさを判断
新型コロナの感染のしやすさは、細胞に備わっているタンパク質受容体で判断されている。
新型コロナが人間に感染するためには、ウイルス表面からトゲのように突き出た「スパイクタンパク質」で、ヒト細胞の表面にある「ACE2」という膜タンパク質に結びつかなければならない。
病原菌とそれが感染できる細胞とのこうした関係が、ちょうど鍵と鍵穴の関係に似ていることから、この仕組みは「鍵と鍵穴理論」として知られている。
ACE2は25のアミノ酸配列で構成されているが、仮にこれに似たタンパク質を持つ動物がいたとすると、それらもまた新型コロナのトゲに結びつきやすく、感染しやすいと考えられる。
感染リスクが一番高いと評価されたのは、アミノ酸配列がすべて人間のものと一致した動物たちだ。

感染リスクの高いゴリラ iStock
ペットや家畜にも感染リスク
感染リスクがある動物には、猫や犬、牛や豚など、ペットや家畜としてお馴染みの動物も含まれている。犬よりも猫のほうが1段階感染リスクが高い。
こうした動物は確かに感染する可能性があるかもしれないが、感染リスクが低いということは、動物の体内でウイルスが広まりにくく、また動物との間で移りにくいということでもある。
だからペットを飼っていたり、動物に触れる機会が多かったりしたとしても、過度に恐れる必要はないと、研究グループは述べている。
この研究は『PNAS』(8月21日付)に掲載された。
Broad host range of SARS-CoV-2 predicted by comparative and structural analysis of ACE2 in vertebrates | PNAS
https://www.pnas.org/content/early/2020/08/20/2010146117
References:iflscience/ written by hiroching / edited by parumo あわせて読みたい
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