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精神的危機の兆候 / Pixabay
どんな体験でも、精神的な目覚め、啓蒙につながる可能性がある。自然を堪能すれば、広大な宇宙へ思いをはせるきっかけになったり、他者の優しさや過酷さに触れれば、この地球上でのわたしたちの意思について考えさせられるかもしれない。
こうしたことは、わたしたちが精神的目覚めへの旅に踏み出すための共通の健全なステップで、ゆっくりと穏やかな感覚で進行していくものだ。
だが、こうした覚醒のきっかけがいきなりやってきて、それに振り回され、消耗してしまうこともときにはある。そんな状態を、スピリチュアル・クライシス(精神的危機)、あるいは精神的緊急事態と呼ぶ。
現実の感覚が変化するスピリチュアル・クライシス
精神的危機は、ある特定の引き金やトラウマなどによってもたらされることが多く、劇的な変革の時期ともいえる。
このようなときは、気がおかしくなるような、ぼろぼろになってしまう感じがして、疲れ果ててしまうかもしれない。現実の感覚がすっかり変わってしまうからだ。
最終的に、精神的な目覚めや悟りにつながる、人生がガラリと変わってしまうような強烈な体験でもあるのだ。

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スピリチュアル・クライシスとは?
スピリチュアル・クライシスは、アイデンティティ(自己)の危機の形のひとつで、たいていはこの世のものとは思えない不思議な霊的体験によって、突然、認知の仕方が変わってしまうことだという。
霊的体験には、臨死体験や、超常現象との遭遇、突然の神の啓示などが含まれる。トラウマをずっと抱えているせいで、精神的緊急事態が長引くこともある。霊的体験が続くと、精神的危機の引き金になることがある。
「スピリチュアル・クライシス(精神的危機)」という言葉は、1989年、サイコセラピストのクリスティーナ・グロフと、精神科医のスタニスラフ・グロフ夫妻によって初めて提唱された。精神的緊急事態は、ト
ランスパーソナル心理学の分野に入り、長年、心理学者も関心を示してきた。
スピリチュアル・クライシスは、その人の信念や人間関係、これまでいだいていた価値感や思考の完全な喪失と定義されることが多い。
精神的危機のただなかにいる人は、今まで自分が信じていたことがもう理解できず、価値あるものだという感覚ももはや見いだせなくなる。
精神的緊急事態は、よく神経衰弱やノイローゼと誤診断されることが多い。どちらも現実を把握する能力が弱くなるのが特徴だからだ。

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スピリチュアル・クライシスに陥った時の6つのサイン
1. 霊的経験 それが証明できるかどうかにかかわらず、精神的緊急事態にある人の多くは、霊的な体験をしている。霊的体験には多くの形があり、人によってそれぞれ違う。
霊を見たという人もいれば、幻視を体験したり、声を聞いたりする人もいる。精神的危機のときは、こういう人たちにとって、精神的、物理的世界の境界が曖昧になる。
すると、エネルギーを感じる能力が高まり、「
エンパス」(まわりの人の感情を鋭敏に感じる超能力者)としての高い能力につながる。
霊的体験は、当然のことながら精神的危機を体験した人の動揺を招く。さらに不安をあおるのは、霊的体験が、過去のトラウマや抑圧された記憶が関係しているかもしれないということだ。
2. 感覚が流動的 精神的緊急事態に陥ると、非常に神経を消耗し、まるで自分の感覚に飲み込まれてしまうような感覚になるかもしれない。
光が明るすぎる、音が大きすぎるといった、感情的なものも含めたあらゆる種類の刺激に超過敏になる可能性がある。味覚や嗅覚も影響され、好き嫌いが変わってしまうこともある。
スピリチュアル・クライシスのときは、全身が影響を受け、急激なほてりや寒気、震え、疼きなど、奇妙な身体感覚が実際に生じることがある。
トランスパーソナル心理学者は、これは、覚醒し始めるときの全身を行き交うエネルギーの流れだと考えている。
一方で、スピリチュアル・クライシスのときは、知覚力が弱まる可能性もあるという。通常よりも、感受性が鈍くなり、まわりの世界から切り離されている感覚を引き起こすようだ。これは意識の分離、あるいは頭にもやがかかっているような感覚かもしれない。
3. 思考障害 心にすっかりもやがかかってしまうと、考えを処理することが困難になる。あまりにもたくさんの思いが頭を駆け巡り、整理がつかなくなってしまう。
考えることが多すぎて、どれもきちんと把握できず、すっかり途方に暮れてしまうかもしれない。
精神的危機のときは、時間と物理的空間が歪んでいるように見える。最近の出来事なのに何年も前に起こったように感じたり、長く忘れていた記憶が今、起こったような気がする。
意思決定能力も損なわれる傾向にある。あまりに自分の考えに押しつぶされそうになると、些細な決定をするのも、ものすごくおおごとのような気になる。
同様に、脳がすでに思考や情報でオーバーフローしているときは、物事を記憶するのも困難になる。
精神的緊急事態で思考力が損なわれると、日常生活すら怖くなり始める。まわりで起こっていることに対処するのが困難に思われ、落ち着きがなくなり、混乱に陥ることがある。
4. 自我の欠如 精神的緊急状態で心ここにあらずになると、自我が消え失せてしまう。覚醒が始まり、新しい自分に変わり始め、これまでの自分のつながりが徐々に消えていく。だがこれは必ずしも悪いことではない。アイデンティティの変化が必要なときもある。
スピリチュアル・クライシスのとき、価値のない現在の仕事を辞めて、もっと自分の希望に合う場所で新たなスタートを切ろうと、そこから去っていこうとするかもしれない。
こうしたアイデンティティーの喪失には、負の副作用があるかもしれない。
将来どうなるか、人生の目的はなにか、はっきりわからなくて悶々とする人もいる。自分の夢や希望を考え直すうちに、人生になにを求めているのかわからなくなってしまう人もいる。目標や目的のない人生を歩むのは不可能だという感覚をおぼえるかもしれない。
5. 抑制の喪失 現実感がなくなると、規則や秩序の必要性も消え失せてしまう。人生の目標が感じられなければ、どうしてわざわざ行動しなくてはならない?と思ってしまう。
スピリチュアル・クライシスを体験した人たちは、向こう見ずな行動をし始め、危険なことをしたり、これまではモラルに反すると思っていたことをしてしまうことがある。
これは、世界が混乱していると感じたときに自分を表現する方法、あるいは、理解できない人生の意味を見つけるため、彼らがとりがちな方法なのだ。
6. 人生からの撤退 スピリチュアル・クライシスを体験した人は、不安や混乱に飲み込まれやすい。まわりの世界への認識が突然変わると、それに対処するのが難しく、なんでも自分ひとりでやろうとしてしまう。
判断を怖れたり、言葉が足りないために、自分がこうした状態のときに、なにが起こっているかを他者に説明するのは難しい。だから、これまで生きてきた人生や友人、家族から距離をおくのが一番簡単だと短絡的に考えてしまう。
だが一方で、スピリチュアル・クライシスはある種の目覚めにもつながり、新しく新鮮な人生を歩むために古い人生から意図的に撤退するきっかけになる場合もある。
スピリチュアル・クライシス状態というのは、怖ろしいもののように感じるかもしれないが、裏を返せば、やりがいのある変革の時でもある。
今、まさにこうした状態にいるのなら、無理に抜け出そうとせず、そこで頑張ってみることだ。必要なら、多くのトランスパーソナル心理学者に相談したり、友人に打ち明けてみてもいい。
こうしたスピリチュアル・クライシスの波にうまく乗れば、これまでよりももっと充実した広くすばらしい世界へたどり着くことができるかもしれない。必ずしも悪いことばかりではないという。
References:6 Signs of a Spiritual Crisis or Emergency: Are You Experiencing It? – Learning Mind/ written by konohazuku / edited by parumo あわせて読みたい
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貼り付け終わり、
>覚醒のきっかけがいきなりやってきて、それに振り回され、消耗してしまうこともときにはある。そんな状態を、スピリチュアル・クライシス(精神的危機)、あるいは精神的緊急事態と呼ぶ。
・しゃれた呼び方があるのね (^^♪
こうしたときに師が必要。いない場合は自分自身で1から積み上げていく事になる。自身で組みなおし積み上げられる人は良いが多くはこれを切っ掛けに崩れてしまう。事前にこうした知識を知っていれば助かる・・・
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