貼り付け開始、
sorae
動き続ける星々。太陽は数万年ごとに別の恒星と接近している? ---------------------------------------------------------------
https://sorae.info/astronomy/20200525-sun.html 2020-05-25
■ 7万年前に小さな連星が1光年以内まで接近していた 天の川銀河には1000億個の星々( ※ 恒星系 )があるとされていますが、
その移動方向や速度は星によって異なります。
地球から見た星の位置も少しずつ変化しているため、
古代の人々が見上げた星空と、私たちがいま見ている星空では星の並びも異なります。
「 いっかくじゅう座 」の方向およそ20光年先にある「 ショルツ星 」は、
赤色矮星と褐色矮星( 質量はそれぞれ太陽の約8%と約6% )から成るとみられる連星です。
※第2の太陽になりそこねたと云われている木星は太陽の0.1%質量。
2015年に発表されたEric Mamajek氏らの研究によると、
観測データをもとに逆算した結果、
ショルツ星は今からおよそ7万年前に
太陽から約0.8光年( およそ5万2000天文単位 )のところを通過していったとされています。
赤色矮星(中央)と褐色矮星(右手前)から成る
連星「ショルツ星」を描いた想像図。
背景の左側で輝いているのは太陽
https://sorae.info/wp-content/uploads/2020/05/1436_binarysystem.jpg ( つまり )ショルツ星が長周期彗星の起源と考えられている
太陽系のオールトの雲( 最大で直径10万天文単位と推定 )の
外部領域をかすめていった可能性を指摘しています。
なお、小さく暗いショルツ星は最接近時でも10等程度の明るさだったとみられていますが、
赤色矮星では強力なフレアが発生することが知られています。
ショルツ星もフレアが発生すれば数千倍明るくなる可能性があるため、
発表では数分から数時間に渡りフレアで増光したショルツ星を
当時の人類が目にしていた可能性にも言及しています。
■ 平均して5万年ごとに1つの恒星が太陽に近づくとみられる 太陽と他の恒星の接近はショルツ星が唯一の例ではありません。
Coryn Bailer-Jones氏は2017年に発表した研究において、
欧州宇宙機関の宇宙望遠鏡「 ガイア 」の観測によって得られた恒星の動きをもとに、
太陽から1パーセク( 約3.26光年 )以内の距離を通過していく恒星の数は
100万年あたり約19.7個と推定しています。
平均すると、約5万年ごとに1つの恒星が太陽から3光年強以内まで近づくことになります。
今後太陽に接近する可能性が示されている恒星のうち、
最も近づくとみられているのは「 グリーゼ710 」です。
現在のグリーゼ710は「 へび座 」(尾部)の方向およそ62光年先にありますが、
2016年に発表されたFilip Berski氏らの研究では、
今から135万年後にグリーゼ710が太陽から
1万3400天文単位ほどの距離まで接近する可能性が示されています。
この接近ではオールトの雲も大きな影響を受けるとみられていて、
太陽系の内部へ入り込む彗星の数が増えることも予想されています。
太陽系惑星等の距離( 単位は天文単位AU )

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https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/da/PIA17046_-_Voyager_1_Goes_Interstellar.jpg/2560px-PIA17046_-_Voyager_1_Goes_Interstellar.jpg> European Space Agency, ESA
Tracking stellar motions
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https://youtu.be/KCEr8PqeLWI 1'14" 2017/08/31
※ 太陽から見た、200万個の星の
110万年後から150万年後の動きを表したシミュレーション動画。
動画の最初で円で囲まれているのがグリーゼ710で、動画の中盤から軌道が描かれる。
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nueq
貼り付け終わり、
※ニュークさん解説。
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