そしたら樋口さんは、『原発の問題以外の社会問題・政治問題ではあるけれど、検察官の定年延長問題については法曹界に長年身を置いてきた者として看過することは出来ない』との思いを抱いていたことをお手紙から知ることが出来ました。
『検察官の定年延長について』
……40年前の私の司法修習時代においても、裁判官は65歳、検察官は63歳で、他の公務員と異なり3月の年度末を待つことなく誕生日で退職し、定年が延長されることもないというのが常識であった。
安倍総理はG7等の外交の場において、「法の支配と民主主義を共通の理念とする諸国家」という言葉を頻発している。
民主主義国家とは言えない中国を念頭に置いての発言だと思われる。……
安倍総理の発言のとおり、法の支配と民主主義は近代国家の根本理念である。
法の支配は政治家・公務員が法を遵守することを当然の前提としている。
「法を破った政治家・公務員はいくらでもいるではないか。」「ロッキード事件のように総理大臣でも法を犯すではないか。」
「法の解釈は様々ではないか。」というような疑問が湧くかもしれない。
しかし、法を破った政治家・公務員は隠れて法を犯したのであって、田中総理も正々堂々と法を犯したのではない。……
安倍総理はその職責を行うに当たり、法が明らかに命じるところに従わず、正々堂々と法を破った。
彼は、私の知る限り正々堂々と法を破った我が国で初めての政治家である。
近代国家において、政治家や公務員が法に従い法の支配を受けるということは、あまりにも当たり前のことである。
あまりにも当たり前すぎるが故に、法は政治家がその職務を行うに当たって、正々堂々と法を破る場合を想定していない。
だから、政治家が法を正々堂々と破ったことに対する制裁規定もない上に、国民がその違法性を裁判所に訴える方法も用意されていない。
それ故に、安倍総理はこの違法な閣議決定の後も、なんらの制裁も受けることなく総理大臣であり続けているのである。……
今回の「検察庁法改正」は、コロナ禍の混乱に乗じて悪いことをしようとしているという意味で火事場泥棒だと批判されている。
確かに、検察官の独立性を奪い、政権が検察庁を自分の支配下に取り込もうとしている点で泥棒に似ている。
しかし、火事場泥棒は自分で火をつけたわけではなく、偶発的な火事という混乱に乗じているにしかすぎない。
ところが、安倍総理は自ら違法な閣議決定という火を放ち、更に混乱を拡大させたのであるから、その意味では火事場泥棒以上である。
昔から「権力者の権力欲は尽きることがない。」と言われている。
安倍総理は、裁判所との関係においても、内閣は最高裁が推薦した法律家を最高裁判事に任命するという慣例を破った。……
違法な閣議決定をしてまでも検察庁からの監視を受けることを拒み、検察庁をも自らの支配下に置こうとしているのは、彼の比類のない権力欲のためと考えられる。……
しかし、安倍総理は、検察官が「行政官」であると同時に「司法官」でもあるという微妙な立場、ただし、説明を受ければ高校生でも分かるような道理を理解する能力に欠けているのではないか。
いずれにしても、不幸なのは彼ではなく、彼を最高権力者とする我が国の国民である。
我々は、検察庁法の改正法案の行く末を座視するのではなく、それぞれが自分のできることを考え、実行するしかない。
我々は、選挙を通じての意思表示だけが民主主義だと思いがちであり、そして民主主義は永続的なものだと思い込んでいる。
しかし、法の支配や民主主義の歴史は極めて浅く、これらの基本理念は、『これらの基本理念に無頓着な政権による閣議決定』によってさえも、容易に損なわれてしまうのである。
このことに対して、強い抗議の声を上げ続けることが民主主義であり、そうすることが法の支配や民主主義という基本理念を社会に定着させ、永続させる唯一の方法と言えるかもしれない。
法律は、人民の意志を反映すべきものであって、国王・独裁者・軍人・宗教指導者、あるいは勝手に政党を名乗る集団の氣まぐれを反映したものであってはならない。
<以上、抜粋終わり>
引用貼り付け終わり、パチパチ~大拍手!
*ホント酷い政治屋さんです。
確信犯だから始末に負えません猫
・本日も天空はケムトレイル由来のケム雲に覆われて電磁波照射の気象操作お天気です。
2020/05/26 08:27
ケムトレイルは諸悪の根源です!
ケムトレイル散布を止めろ!!