普段、日本の街中で出会った外国人観光客に「マナーが悪い!」と感じたことがある人は多いかもしれません。しかしながら、それは逆も然り。私たち日本人は海外で本当に恥ずかしくない、あるいは現地の人を不快にさせない行動が取れているのでしょうか。
以前に別の記事「裏ピースは侮蔑の仕草……海外で日本人がしがちなNG行動」でも取り上げましたが、私たち日本人にとっての常識と海外の常識は、ときにまったく異なります。
ギリシャで相手に手をパーの状態を見せるのは「顔に泥を塗る」という意味になる、イギリスやオーストラリアで裏ピースは侮辱行為を表現する…などなど。良かれと思って起こした何気ない仕草や行動が、相手を憤慨させたり、最悪の場合は罰金刑や犯罪トラブルに発展する恐れもあるのです。
そこで今回は、日本人がうっかりやってしまいそうなNG行動について、わかりやすく「ヤバいレベル」別にまとめました。「ウソ!それもダメなの!?」と、思わず叫びたくなる意外なタブーが盛りだくさん。知っていて損はないですよ!
まずはレベル1から。大きなトラブルに発展する可能性は低いものの、周りにいる人が不快に思ったり、「わかってないな〜」と思われてしまうかもしれないNG行動です。
恥ずかしがり屋の日本人は、店で挨拶をされても無視しがち。入店時の「こんにちは」と店を出るときの「さようなら」、最低限この2点は、渡航先の母国語でいえるようにしておきましょう。
日本では、茶碗やお椀などを置いたまま食べると「犬食い」といわれますが、実は食器を手に持って食事する国は世界的に見て珍しいとか。
日本人旅行者も多い韓国ですが、重く熱を通しやすい真鍮製の食器を使う歴史の影響もあり、手で持って食べることがタブーされています。
マナーというとやや大げさですが、主にヨーロッパではくしゃみをした後に「 エクスキューズ ミー」と小声で告げるのが礼儀。
また、アメリカでは周りにクシャミをした人がいたら「Bless you(ブレスユー)」といってあげる習慣があります。
日本以外にもグラスを鳴らして乾杯するのが一般的な国は多いですが、ハンガリーではNG。これは1849年のハンガリー革命でハンガリー軍を破ったオーストリア軍が、捕虜の前で派手にグラスをぶつけてビールで乾杯したことに由来しているそう。
アメリカやヨーロッパを中心に、特にドイツ人にとって鼻をすする行為はとても不愉快がられます。ただし、大きな音でもハンカチで鼻をかむのはOK。鼻水をすするくらいなら、ティッシュで豪快にかむ方が失礼がないとされているのです。
日本では上司のお酒が少なくなるとお酌をするのが暗黙のマナー…ですが、韓国ではお酒の注ぎ足しは厳禁。これは、死者に対する儀式の際にお酒を注ぎ足す行為があるためです。また、目上の人の前でお酒を飲むときは横を向くマナーもあります。
さらにレベルアップ。相手を軽蔑する意味を持つ行為、相手に危機感を覚えさせる行為など、コミュニケーション上でトラブルを招きかねないNG行動をピックアップしてご紹介します。
中東アジアや、ヒンズー教や仏教国の一部地域では、足裏は体で1番汚い部分と考えられています。そのため、足の裏を見せる行為は相手への侮辱とみなされる恐れも。足を重要視する文化が根づくドイツでも、人に足裏を見せるのは失礼とされています。
自宅で靴を脱ぐ文化があり、畳で裸足が心地よい日本人だからこそ、海外で気づかぬうちに人前で足裏を出してしまうことがあるかもしれませんね。
マナーというよりも防犯の意味合いが強いですが、荷物を放置する行為は全世界的にNGです。盗難されなくても、飲食店や駅、バスターミナル、空港などに荷物を放置していると、テロのリスクを踏まえて没収されることもあります。
実は日本の地下鉄も撮影禁止の場合があるのですが、知らない人が多いかもしれません。しかし、海外において鉄道は軍事施設とみなされている国は多く、駅員に「撮影したデータをその場で消去するように指示された」という話をよく聞きます。
風邪や花粉症には必須アイテムであるマスク。しかし、アメリカやヨーロッパは日本ほど一般的にマスクが普及していません。
街中でマスクをしていると「覆面の不審者」や「瀕死の重病人」などと思われてしまう可能性があります。
イスラム圏の地域によっては、男女が触れ合うことは固く禁止されています。特に厳格な場合は、婚前に男性と触れ合っていたことが発覚するだけで差別されるほど。道を聞きたいときなど、現地の人に話しかけるときはなるべく同性に、または観光客向けのお店の店員さんがいいかもしれません。
タイでは迷彩は軍隊の柄とされており、日本のように迷彩柄を私服で着る習慣はありません。バッグやファッションの一部として取り入れる程度であれば危険度は低いですが、軍隊の真似をしていると認知されるとトラブルになる恐れも。
ここで紹介するNG行動は、どれも「国の法律で禁止されていること」。見つかると罰金が課せられる可能性もあります。旅行前には、しっかり確認を!
「安全で、清潔な国」といわれるシンガポール。その分、法律も厳しい傾向にあります。ペッと吐き出されて道路を汚す可能性があるチューインガムの使用は、医薬品であると認定される場合を除きNGです。
シンガポール国内の持ち込みは、個人の使用目的であっても禁止されています。(在シンガポール日本国大使館HPより)
『ローマの休日』でオードリー・ヘプバーンがジェラートを食べるシーンが有名ですが、ローマでは2012年から歴史的建造物近くの広場での飲食を禁じる条例が施行されています。また、景観を損ね周囲に迷惑をかける可能性もあるため、座ったり寝そべったりすることも禁止です。(イタリア政府観光局より)
ハワイをはじめアメリカでは、横断歩道以外の場所を歩く行為は「ジェイウォーク」とされており、法律で禁止されています。車がいないからと、うっかり横断歩道のない道路に2、3歩踏み込んだ時点で罰金の対象となります。(ハワイ州観光局総合ポータルサイトより)
ドバイでは、降りる駅を乗り過ごして終着駅に到着しても目覚めないとき、約9,000円の罰金が課せられる恐れがあります。また、車内へのアルコールの持ち込みや乗り越しなども罰金の対象になるのでご注意を。(在ドバイ日本国領事館HPより)
実は、インドはプラごみ規制が世界でもっとも厳しい国のひとつ。使い捨てのレジ袋やコップ、ストローなどの使用を禁じる法律を導入しています。インドのマハーラーシュトラ州は特に厳しく、違反した消費者や業者に対して罰金を科しています。(在ムンバイ日本国総領事館HPより)
タイでは、電子たばこ(アイコスをはじめ加熱式たばこを含む)の持ち込みは禁止されています。政府観光庁のホームページによると、違反した場合、10年以下の懲役または50万バーツの罰金が科せられると記載されています。(在タイ日本国大使館HPより)
今回は3つのレベルに分けて、各国でやってはいけないマナーや行動について紹介しました。せっかくの貴重な休みを使って行く海外旅行。なるべくトラブルなく、不快な思いをせず、楽しく過ごしたいものですよね。
では実際に、安全な旅をするためには、どんなことを心がけるべきなのでしょうか?
外務省領事局の海外邦人安全課が出した「2017 年(平成 29 年)海外邦人援護統計」(PDF)によると、2017年は援護件数が1万9,078件で過去10年においてもっとも多く、総援護人数は2万1,309人に及びました。
援助件数の内訳を見ると、所在調査が全体の3分の1を占め、窃盗被害、遺失・拾得物などが多くあがっています。
地域別の内訳を見ると北米、アジア、欧州で大半を占めています。やはり日本人観光客が多い場所ほど、トラブルの件数も多い傾向にあることがわかります。
自然災害やテロなど、トラブルのなかには自分の力では防ぎようのない事故・事件があります。一方で、渡航前の事前準備と現地でのとっさの心がけによって、回避できるトラブルがあるのも事実なのです。
外務省の海外安全ホームページでは、安全な海外旅行のための心得として、下記の5つを提唱しています。
特に、先ほど紹介したNG行動は1に大きく関わる部分です。旅行先ではその国の法律に従って行動するのは当然のこと。
各国の法律は、その国にある宗教や文化等と密接に繋がっているため、日本では問題がなかったり、比較的軽い犯罪と見なされたりする行為であっても、国によっては想像以上に重い犯罪となることもあります。
また、法律に限らず旅行先の風俗や習慣を理解し、配慮ある行動を忘れてはいけません。相手の国の文化を敬う心がけがあれば、きっとトラブルは最小限に避けることができるはずです。
NG行動やダブーなどと聞くとネガティブに捉えてしまいがちですが、日本の常識と海外の常識がここまで違うなんて、シンプルに面白いとも感じますよね。
今回取り上げた内容は、ほんの一部分に過ぎません。NG行動などから異文化を理解し、学びを深めるきっかけになれれば、より楽しく快適な旅が過ごせますよ。
貼り付け終わり、
>海外において鉄道は軍事施設とみなされている国は多く
・納得です。おいらもこれで長時間足止めされましたw
おいらの体験記:★写真紀行 : カサブランカ路面電車々庫体験
https://1tamachan.blog.fc2.com/blog-entry-6941.html
私を乗せたまま路面電車はスイッチバックして車庫に入って行きました。
車庫の入り口にいた守衛に手を振るとビックリしてましたw
係員が来て、やっとドアーをあけて貰いましたが、慣れていないと見えて手間取りましたw
記念写真を撮りたいと云うと、駄目と云われので1枚だけパチリ、係員の後姿もパチリとしました。
↓ 広い車庫構内を歩いた初めての日本人!?
係員の誘導で門の傍の事務所に行きました。
・事務所に入ると握手攻めです。
・このイスに腰掛けて、ハイお茶をどうぞ!と、もてなしてくれますが、開放してくれません。電話で指示を仰いでる様です。
・奥の方にあるビルが本社らしく、次々にやってきます~ハグして、頬を寄せ合い、、握手してと、当地式の挨拶をじっくりと観察出来て大変良かった。
・私にも握手を求めてきます。握手は当然右手で、放した右手はさりげなく自分の胸に当てる式で、何か奥ゆかしい握手だな~と感心しましたです。
・キリッとした女性のお方もいらっしゃった。持ってた30年後の計画路線図を見てビックリ顔!
・暫くしたら、いかつい感じの方たちがいらっしゃった。彼らは警察官だと最初の係員が教えてくれた。
・パスポート、チケット、ホテルの名刺を見せる~ここで、路面電車事務所から警察にバトンタッチされた。模様ですだw
・奥のビルに行って、出てきた迫力あるお方と挨拶。その方からの指示が出た様です。あれはボスかと聞くと、そうだとの事。
・その後の経緯:私服警官が路面電車駅まで同行~路面電車に乗車してる私服警官にバトンタッチ~中央市場の次のNations-Uniesで、本署からの車&私服にバトンタッチ~ホテルまで同行し、私が荷物を受け取るのを(外でみていて)確認して開放となりました。
*警察は全員が私服なので目立たないが相当大きな組織が路面電車管理に関与してると感じました。
・路面電車の方がかってに客を車庫に連れ込んだ案件なので、開放されるまでの間、調書取りも一切無し(パスポート、チケットの提示だけ)でした。が、やりようによっては如何様にも出来るので、無事開放されてホットですw (だって、これだって、暇つぶしに呼び寄せたのですからw)
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