貼り付け開始
NATIONAL GEOGRAPHIC
動き出す海底資源掘削、深海への理解は十分か?
~ 深海底の資源に注目が集まるが、その生態系はまだまだ知られていない ~ ---------------------------------------------------------------------------
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/073000445/ 2019.07.30
< 抜粋 >
深海に暮らす奇想天外な生き物たちの運命は、
国際海底機構(ISA)が非公開で保管してきた科学データに懸かっているかもしれない。
ISAは、ジャマイカに本部を置く国連機関で、
海底資源の採掘を推進する一方で海底環境を保護するという矛盾した責務を負っている。
科学データは、海底鉱物資源を採掘する企業が収集したまま、
18年もの間、ISAが保管してきた。
だが、その秘密が解かれようとしている。
掘削による深海の希少種や未発見種の絶滅を防げるほどに、
私たちは、地球最後の秘境である深海底について理解しているのだろうか?
※ 高度成長期のコンクリート需要で瀬戸内海の海底は
無残にほぼ全てが掘り出されてアナボコだらけにされた。。。。
ヴュルム氷河期時代、瀬戸内海の海底は日本列島旧石器時代の中心地だったはず。
その証拠・痕跡がすべて破壊されたのだ。
ISAは企業に、コバルトやニッケルといった鉱物を含む海底を探査する許可を発行している。
こうした金属は、電気自動車のバッテリーからスマートフォンまで
さまざまな機器に含まれており、需要が非常に大きい。
これまでISAは得られた鉱区の環境基礎データを最高機密として扱い、
同機構の方針を決定する協議会すらそうしたデータにアクセスできないようにしていた。
■ まだまだわかっていない 2001年から2016年にかけてISA契約企業が収集したデータの要約を
ナショナル ジオグラフィックが調べたところ、
太平洋のクラリオン・クリッパートン断裂帯(CCZ)にある
130万平方キロメートル近くの掘削予定海域では、
生態系調査への努力に企業によって大きな差があることがわかった。
ハワイとメキシコの間に広がり、水深4800メートルにも達するCCZは、
ノジュールと呼ばれる岩塊に覆われている。
ジャガイモ大のこれらの岩塊は、数千万年かけて海水から凝縮された
マンガン、コバルト、銅などの金属を豊富に含む。
科学者は現在、ここは地球上で最も生物多様性が高い場所の1つだと信じている。
コバルトを豊富に含むフェロマンガンは、深海底でこぶ状の堆積物を作る。
多くの企業がこうした鉱物資源を採掘したがっており、
そのために堆積物の上や周囲にどういった生物が生息しているのかを調査している。
https://cdn-natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/073000445/ph_thumb.jpg PHOTOGRAPH COURTESY OF CHRISTOPHER KELLEY, NOAA
■「 お粗末なサンプリング 」 「 企業の生物サンプリングデータは、まともな環境ベースライン調査を行うには
あまりにも貧弱です 」と、1月までISAの環境マネジメント・鉱物資源局の
局長を務め、現在は国際海底機構を批判する側にまわっているサンドール・ムルソウ氏は語る。
ムルソウ氏および当時ISAの科学担当参事官だったシュテファン・ブレーガー氏は、
「 私たちが向き合わなければならないのは、お粗末なサンプリングしか行われず、
いまだによく理解できていない生態系だ 」
と、昨年9月に学術誌「Marine Policy」の論文にそう書いた。
※ まぁ、スーパーマケットの従業員が、フクシマ及びその周辺県の食材について
「 これらの、肉・魚・野菜は、検査の上、安全が確認されています 」
などと阿呆ゲタことを抜かすのと同じことだ。
─ だ~~~~~れが、どんな機械で調べてんだ???
─ 売りたいアホどもが調べたものを信じるのか!?
─ このどアホがッ!!!!
─ お前らは「 殺人幇助 」だ!
─ 阿呆社長に伝えておけッ!!!
─「 食べて応援 」の河原乞食ドモがどう云う悲惨な癌で死んだか知らねェのか!?
てのと、全く同じこと。
国際自然保護連合(IUCN)は18日、海底工業化のリスクの大きさを反映する、
深海生物で初めてスケーリーフット(和名:ウロコフネタマガイ)を、
深海掘削による絶滅危惧種であると宣言した。
■ 深海のクジラ 2018年5月、ほぼ未調査のCCZ西部へ1カ月の調査旅行に赴いた
米ハワイ大学の深海学者:クレイグ・スミス氏たちは、
深さ3500メートルにある海山の頂上にアカボウクジラが付けた
特徴的な溝状の跡を数十個の単位で発見。
もしもアカボウクジラが実際に深海の底まで潜っているのだとしたら、
24時間体制での掘削が海生哺乳類に与える影響は大きいかもしれない。
スミス氏がクジラの痕跡を見つけたのは掘削予定地に囲まれたエリアだ。
■ 続く新発見
CCZでのそうした発見は、採掘を請け負う企業が環境調査に
何百万ドルとつぎ込んでいる近年、加速度的に増えている。
それでも、科学調査が進むペースは、鉱業会社とISAが協力して
2020年までに国際ルールを完成させようとする動きよりもはるかに遅い。
とはいえ、商業的な掘削が開始されるのは早くても2020年代後半となるだろう。
深海にどんな生物がいるのか?
という最も基本的な問いにまだ答え始めたばかりだ。
科学者たちの推定では、ノジュールの上には
イソギンチャク、海綿、サンゴといった生物が生息していると考えられている。
しかし、現状では掘削予定エリアに生息する動物種のリストといった
基本的なものさえ出来上がっていない。
種が名付けられ、海底の生態系における役割や生息範囲が確定されるまでは、
掘削がどこまで深刻な影響を与えうるかの境界線を引くことは不可能だ。
CCZで最も調査が進んでいるエリアで、最も生息数が多いと考えてられいる種でさえ、
ほんの2年前までは見過ごされていたのである。
それは、ハワイ大学のスミス氏から名前を取った
「 Plenaster craigi 」という、切手大の白い海綿である。
多金属団塊の上に生息し、海洋版の「 炭鉱のカナリア 」としての
役割を果たす可能性のある新しい属に属する。
「 2017年まで存在すら知られていなかったなんて、本当に驚くべきことですよ 」
とグローバー氏は言う。
「 これが問題の全てを物語っているでしょう 」
海底、、、特に貴金属資源に富むチムニー( 熱水噴出孔 )は地球生命体の
★ 実は ★ 誕生の場だ。
地球生命体は幾度もの絶滅の危機にさらされたが、
チムニーこそが最終的復活根源として43億年間に亘ってその役割を担ってきたのである。
瀬戸内海の旧石器遺跡の破壊などはたかが知れてるが、
チムニーの破壊は、今や驚愕的スピードで生物種の絶滅が繰り広げられている
40億年間続いてきた地球生命体系に致命的な打撃を及ぼす可能性がある。
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nueq
貼り付け終わり、
※ニュークさん解説。
>40億年間続いてきた地球生命体系に致命的な打撃を及ぼす可能性がある。
>地球生命体は幾度もの絶滅の危機にさらされたが、チムニーこそが最終的復活根源として43億年間に亘ってその役割を担ってきたのである。
・貪欲な人間によって破壊されてしまう・・・
こうした事態は何としても避けたい!
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