貼りつけ開始
https://tocana.jp/2018/09/post_18038_entry.html インターネットは私たちの生活を根底から変えた。友人や仕事のコミュニケーションにインターネットは不可欠であり、それは家でも変わらない。今や、帰宅後全くインターネットを使わない人の方が、少数派なのではないだろうか。しかし、インターネットによる弊害も決して少なくない。
■高速インターネット回線の普及による睡眠不足 アメリカのシンクタンク「ランド研究所」の2016年の報告書によると、ドイツでは毎年、勤労者の約20万日が睡眠不足のために失われている。その経済的損失は日本円にすると約6兆4000億円、ドイツのGDPの約1.6%にも上るという。
この研究プロジェクトのリーダー、フランチェスコ・ビルリ教授 「Eurekalert」の記事より
これは欧州研究評議会から資金提供を受けた研究で、ミラノのボッコーニ大学の人口学教授フランチェスコ・ビルリ氏とルカ・ステラ教授が、米ピッツバーグ大学のオゼア・ギュンテラ教授と共に行った。この研究結果は、「ジャーナル・オブ・エコノミック・ビヘイビア・アンド・オーガニゼーション」誌に発表されている。
■高速インターネット回線へのアクセスが人々の睡眠不足の原因の1つ 「高速インターネットアクセスを持つ人は、持たない人よりも1日平均25分も睡眠時間が短い傾向があります。彼らは科学もしくは医学が推奨する睡眠時間である7時間から9時間の睡眠を取る可能性が非常に低く、また睡眠の質も低いです」とビルリ教授は述べる。
そしてこのインターネットの誘惑は、年齢によって変化する傾向があることもわかった。十代の若者と若年成人(13歳から30歳)間では、睡眠不足はコンピュータゲームに費やされた時間、そしてテレビやビデオを見る時間との間に関連がある。そして中高年(31歳から59歳)の睡眠不足は、PCとスマートフォンを使って、インターネットを閲覧している結果である可能性が強いという。
この傾向は英国でも同様で、インターネットアクセスを持つ家庭の93%は高速回線を自宅に備えており、これは何百万人もの人々が睡眠時間を失っていることを示している。また米国の疾病管理予防センターが公表した調査結果では、米国の成人の3分の1は十分な睡眠を取っていないという。
高速インターネットは、オンラインのビデオゲームやネットサーフィン、SNSなどを楽しむ際の快適な速さが非常に魅力的である。しかし研究者たちは、ソーシャルメディアと「寝室のデジタル化」が、人々の睡眠習慣はもとより、子どもやティーンエージャーの学校の成績に悪影響を及ぼしかねないという懸念を抱いているとも述べている。
■睡眠不足はうつ病と不安神経症のリスクを高める
インターネットによって人間の睡眠時間はますます短くなっていることが証明されたわけであるが、最近行われたニューヨーク州立大学ビンガムトン校のメレディス・コレス教授の研究で、8時間未満の睡眠は不安とうつ病と関連していることがわかった。
そして十分な睡眠をとっていない人は、しっかり睡眠をとっている人よりもネガティブな考えや感情にとらわれやすいともいう。
コレス教授は、「この研究で対象になった睡眠不足の人々は、否定的な思考が留まりやすいことがわかりました」と述べる。そして、この事実は非常に重要だと強調する。なぜなら、この反復的な否定的思考は不安、うつ病などのさまざまな疾患に関連しているからだ。
コレス教授は、悲しみ、不安、悩みを引き起こす考えに集中し、それらの考えにとりつかれやすい「反復的な否定的思考」を持つ52人の成人を研究・分析した。
まず研究者は参加者と面談を行い、感情の動きを引き起こすことを意図したネガティブなイメージと、感情には関係しない中立的な画像を見せ、彼らの目の動きを観察した。
十分な睡眠を取っていない人々は、ネガティブなイメージを見ることに、より多くの時間を費やし、それは彼らの中でネガティブな感情がより大きいことを示唆するものだという。
ネットをしているうちに、あっという間に時間がたってしまい、翌朝つらい思いを経験した人は多いだろう。しかしそれを続けると、睡眠不足からうつ的思考の持ち主になるリスクが高くなることが今回の研究でわかった。ネット社会に生きる我々だが、ネットから離れる時間も意識して確保したいものだ。
(文=
三橋ココ)
参考:「
Daily Mail」、「
Business Insider」、「
Eurekalert」ほか
貼り付け終わり、
*うん、同感でーす!
・ネットは不健康の元だってかーw
スイッチをきろうね!
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