貼りつけ開始
http://melma.com/backnumber_45206_6723743/★小誌通巻5800号記念号
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)8月21日(火曜日)弐
通巻第5800号
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
マハティール訪中。マレーシア経済、最悪の問題は対外債務だった トルコ制裁によるリラ暴落がドミノでアルゼンチン、ブラジルへ *************************************
マレーシアのマハティール首相は五日間の日程で8月17日から中国を訪問。まず浙江省に足を運び、アリババ本社と吉利(GEELY)自動車を訪問した。
20日には李克強首相と習近平出席に別個に面談した。
李克強との会談では、「中国とマレーシアの友好関係は変わらない。自由と公平な貿易の持続と発展を希望している。ただし新幹線工事の中止についてはマレーシアの財政事情を考慮して欲しい。中国が悪いとは言っていない。悪いのはナジブ前政権の無謀な計画と汚職である」と言った。
共同記者会見ではマレーシア新幹線の話は出なかった。
マハティール首相の老練さ、中国を正面から批判せず、国内の劣悪な財政環境と前政権に責任を転嫁して、まずは中国との交易の拡大はお互いの利益のために発展させると言ったのだ。
習近平との会談は同日(8月20日)に行われ、楊潔チ国務委員らが同席した。席上、マハティールは「インフラ建設での協同強化」と「戦略的対話の重視」を述べ、通貨スワップに合意した。
8月18日の杭州アリババ本社訪問では馬雲CEOが直接応対し、説明役も務めるなどの厚遇ぶりだった。同社はクアラランプール國際空港近くに拠点を解説したばかりだが、マレーシアの交通渋滞の解消などでAI設備の交渉を続けている。また仮想通貨のノウハウなどにもマハティールは興味を示した。
同じく吉利自動車を訪問した理由は、マハティールの強い個人的な関心からだ。
嘗て国民車プロトンを三菱自動車などと提携で立ち上げたのは彼自身だった。その後、マレーシアの国民車プロトンは円滑な販売実績が上がらず、昨年に中国の吉利に買収された。思うところが深いのはそのためで、再度、マハティールはマレーシア国民車の離陸を夢見ているのである。
そこで問題視されるのが、マレーシアの債務問題である。
まずは下記の一覧表をご覧頂きたい。世界の数ある新興国家のなかで、ワースト15を掲げる。
深刻極まりない新興諸国の財務状況
@@@@@@@@@@@@@@@@
順位 国名 対外債務(単位=億ドル) 対GDP比較
〜〜 〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1 モンゴル 239億ドル 215・3%
2 キルギス 80 110・9
3 ラオス 142 83・5%
4 タジキスタン 49 67・1
5 マレーシア 2004 63・7
6 トルコ 4667 54・9
7 南アフリカ 1832 52・5
8 アルゼンチン 2537 39・8
9 メキシコ 4540 39・5
10 ロシア 5199 34・0%
11 タイ 1527 33・5
12 ブラジル 6809 33・1
13 パキスタン 727 23・9
14 フィリピン 732 23・4
15 インド 5297 20・3
モンゴルが対外債務を中国に依存した大きな理由は、旧ソ連衛星圏としての桎梏から逃れるため直接投資を歓迎したからだった。モンゴルが外貨稼ぎで売るものは石炭しかなく、それもアクセスが悪いため中国にしか販売ルートがない。石炭鉱区を担保に結局は中国からカネを借りた結果である。
キルギスはロシアへの出稼ぎでGDPの25%を占める。つまり旧ソ連という宗主国を敵には回せないが、中国がシルクロード関連で投資をしてくれるのでつい乗ってしまった結果である。
ラオスも同様、新幹線の総工費が60億ドル。絶望的な投資受け入れも、一党独裁だから出来たが、末端の国民の不満は加速化している。
▲だれが、これだけの対外債務を膨張させたのだ? 意外なのはマレーシアがワースト5になっていることだ。
マレーシアの財政健全化、汚職追放を前面に掲げて選挙に奇跡の勝利をとげたマハティールが日本訪問につづいて、シルクロード問題で揉める中国を訪問した理由は、このあたりにあると言えるだろう。
中国が主導し、東海岸のおよそ20%の工事が完了した段階での中止だけに、中国は怒りをひめているものの、このマレーシア新幹線総工費は200億ドルと予測されており、3300万国民、対外債務が2000億ドルを超えている国の規模には、やはりふさわしいとは言えないプロジェクトだったのである。
▽◎◇み◎◇☆や▽◎◇ざ☆◇◎き□◇◎
貼り付け終わり、
>深刻極まりない新興諸国の財務状況
・金貸しから金を借りると身包み剥がされるってかー!
・日本の財務省は「
★「財務省」が作った増税の為の洗脳動画!」で国民を脅して、財政の健全化を計る為には「増税」やむなしと洗脳していますw
・だが、しかし日本の場合は新興諸国とは違います。
・
ameblo.jp/yamatokokoro500/entry-12347408928.html ↓
財務省はPBバランスの黒字化にご執心
PBバランスの黒字化とは、歳出≦歳入(税収)という縛りであり
究極の緊縮財政となって、民間の信用創造以外の経済成長を目指さない仕組みです。
税収=予算権限を持っている財務省が絶対権力を維持できる装置ともなる根本です。
*PB:経済用語 基礎的財政収支 (Practice Bulletin) プライマリーバランスの略語。
・財政再建、PBの黒字化が必要なのは一般家庭や企業で、国がこれをやるといまの日本の様に増税一本槍となりますw
・ 通貨発行権を持つ国家財政には、一般家庭や企業ではないので「財政再建」は必要が無い!
・「歳入を多くすることを財政再建」などと云うこと自体が財務省による悪質なプロパガンダです!
>通貨発行権を持つ国家財政
・日本の場合:紙幣は民間会社発行の「日銀券」ですが、アメリカと違って日本国に主体があるのが幸いです。
・国債は国の借金と財務省は表現しますが、その殆どを日本国民が保有し、日本国内て回しているので、破綻は有りません。
「財政再建」に財務省が拘る理由:
grnba.bbs.fc2.com/reply/16340424/528/ ↓
・政府・日銀にカネを使わせない! そのために政府支出に財務省が口を出す。これで政府・国会は財務省の支配下に入ります。
・政府に入るカネ=歳入についても財務省はPB(財政再建)を大義名分にして、クチを出したい!=権限を振るいたい!というわけです。
↑ 日本の財政問題は財務省が財布を握り、日本国を支配するため、天下り先確保のためであり、日本国の害虫である財務省は解体し、「歳入庁」に格下げしよう! ですw
- 関連記事
-