敬愛する、三石巌氏が「分子生物学」を基に創設した『分子栄養学:三石理論』は従来の医学に基づくものではないので、多くの部分がお医者さんの云うこととは違っています。
☆自分自身で治病や予防ができる優れものです。百年後でも通用する栄養学です。大事な人には是非知って貰いたい。選択肢の一つに加えて貰いたいので、ご紹介します。
三石巌著 祥伝社黄金文庫『医学常識はウソだらけ』650円 (税込価格) より
人体のフィードバック作用の驚異 杉原さんのケースは、遺伝子の働きに着目した治療が有効であることを実証してくれた。それと同時に、彼女の皮膚がケロイドを克服した事実は、生体が「合目的性 ゴウモクテキセイ」を持っている事を端的に示すものである。
すべての生物は、「個体」と「種」の保存を目的としている。
自らを滅ぼすために存在する生命など一つもない。従って、体の器官や機能は、個体や種の保存という目的に合致するようにできている。これが生体の「合目的性」である。 簡単に言えば、体には病気や危険を避け、自ら健康になろうとする力が予め備わっているのである。だから、例えば毒を飲み込めば自然に解毒作用が働く。砂嵐が起これば、眼球を保護しょうと反射的にまぶたが閉じる。強いストレスを受ければ抗ストレスホルモンが体内で作られ、ウイルスが入ってくれば対抗手段としてインターフェロンが作られる。ケロイドができれば、元通りに皮膚を復元しようとする力が働くのである。
こうした合目的性は、一見するとマイナスに働いているように思えることもある。
例えば、長く病院のベットの上で寝たきりの生活を送っていると、脚の筋肉が衰えて来るものだ。これは本人にとって決してありがたくないことだが、生物としての目的に反した結果とはいえない。使用しない筋肉に栄養を配給するのは、生体にとって無駄なことだからだ。そういう意味で、これも目的に合致した現象だと言える。無事に退院して歩行を開始すれば、再び脚の筋肉は太くなるのである。
電気工学の世界には「フィードバック」という用語が有る。電気回路で出力の一部が入力側に送り返されることによって出力の増減をすることで、例えばサーモスタットの様な自動制御装置に利用されている働きである。要するに、電気回路が自己調節を行うのである。
生体の合目的的な活動は、このフィードバックと同じだと言える。冷蔵庫の温度が上がり過ぎれば、電気回路のフィードバックによって適温まで下げられる。それと同じ様に、火傷によって皮膚の細胞が傷つけば、人体のフィードバック作用によって新しい皮膚が作られるのである。
勿論、体がフィードバックを行なうからと云って、すべての病気や怪我が放っておいても自然に治るわけではない。事実、杉原さんのケロイドは14年間も彼女を苦しめ続けた。
それは、生体が合目的性を発揮するための環境整備が整っていなかった為である。
人間の体が自ら健康になろうとする力を持っていることを理解すれば、その力を後押しする方法を見つけ出し、治癒に必要な環境を整備することが出来る。その「環境」が、杉原さんのケースでは、タンパク質やビタミンの補給だったわけである。
続く
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目からウロコですよ。
国民の大多数が三石理論を実践して、病気になる方が減れば、国民医療費も減って国家財政も良くなり、めでたしめでたしです。
でも、医療関係と製薬関係が困るので圧力がかかるのでしょうね。