リー湘南クリニック院長ブログ『異端医師の独り言』さんより、転載します。
貼り付け開始。
「腎・泌尿器科」 性病症状により、一回内服あるいは注射と一週間の内服で治ります
2009年04月11日07:55
☆☆クラミジア感染症とPCR法
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医者が治せる病気 作る病気 性感染する可能性のある病気(STD)は 35あり、当院で最も多いのは、クラミジアです。症状は様々で、尿道の違和感や排尿時痛から、全く症状のない方もいます。また淋病と混合感染も比較的多くみます。淋菌、クラミジアとも、
性交渉しない方にも散見するので、銭湯・温泉や洗濯機を介す感染経路を想像しています。
クラミジアは、細胞内に寄生する細菌で、以前は鋭敏な検査法がありませんでした。そのため、淋病以外の尿道炎をまとめて「非淋菌性尿道炎」と称し、治療してきました。1983年、PCR法が発明されて以来、クラミジア感染を尿だけで正確に診断できるようになりました。
PCRというのは、Polymer Chain Reactionの略で、検体を「暖め(94℃)→冷やす(45℃)」を繰り返すだけで、検体中の DNA量を2,4,8倍…といくらでも増やせる技術で、尿にクラミジアの DNAが一本でも含まれていれば、正確に診断できるようになったのです。
ちなみに、PCR法を発明したのは、サーファー、キャリー・マリスで、1993年にノーベル賞を受賞した。